迷宮ヶ丘八丁目 風を一ダース 偕成社

日本児童文学者協会に所属する、5人の作家によるアンソロジー。

中山先生の作品は、第一話「椿の記憶」。

二月のある日、中学生の唯は、家族とともに、痴呆症になってしまったおばあちゃんに会いに出かける。

幼いころ、唯のことをとてもかわいがってくれた、大好きなおばあちゃん。

そんなおばあちゃんの変わり果てた姿に、少なからずショックをおぼえる唯だったが・・・。

唯とおばあちゃんが織りなす、不思議で幸せなファンタジー。

時間を飛び越えた命の交流に、心が温まる良質な短編作品です。