日本児童文学者協会に所属する、5人の作家によるアンソロジー。
中山先生の作品は、第二話「冬のさなぎ」。
中学一年生の「ぼくとシン」は、同級生たちから「虫オタ」と呼ばれてからかわれている。
「虫オタ」とは「昆虫オタク」の略で、二人はそう呼ばれてもしかたないほどの昆虫好きだ。
ある冬の日、二人は、家への帰り道でなぜか道に迷ってしまう。
林から抜け出た先に広がっていたのは、見たこともない雪原。
そこに一匹の蝶が現れて・・・。
家庭に問題を抱えた少年の、ミステリアスな物語。