カミナリくんとスカイツリー

みなさん、東京スカイツリーって行ったことありますか?

今日は、黄鬼くんも、赤鬼くんや青鬼くん、それに、いとこのカミナリくんといっしょにスカイツリー見物にやってきました。

それにしても、びっくり!下から見上げるスカイツーは、まあ、なんて高いんでしょう。

お天気もいいし、てんぼう台というところまでのぼったら、きっと地球のはてまで見えるにちがいありません。

「ようし、さっそくのぼってみようよ!」

カミナリくんのかけ声で、黄鬼くんたちは、チケットを買ってエレベーターに乗りこみました。

 カミナリくんは、高いところが大好きです。だって、カミナリさまの子どもですから。

 ところが、エレベータからおりた黄鬼くんたちは、また、びっくりしました。

なんと、てんぼう台の大きな窓のむこうには、あつく雲がたちこめています。

「あれえ、おかしいなあ?さっきまで、あんなに晴れてたのに」

 黄鬼くんが、がっかりするまもなく、ゴロゴロ、ゴロゴロ・・・。おや?これは、カミナリの音でしょうか?。

やがて、大粒の雨が窓にパチパチとあたり、それから、ピカピカッ、ドッカーン!いなずままで走るようになってしまいました。

「しかたない、また、こんど来ようよ」

 カミナリくんが、しょんぼりと言いました。

 ところがです。黄鬼くんたちが、エレベーターで下までおりると、やっぱり表は晴れています。

「へんだなあ、へんだなあ」と首をかしげているカミナリくんと赤鬼くん、青鬼くん。

 でも、黄鬼くんは、うっすらと気づいていました。きっと、カミナリくんと空までのぼったから、嵐みたいになっちゃったんだって。

だって、カミナリくんは、カミナリさまの子どもなんですから。